基本計画



テスト結果検証

 まあ検証というほどのことはない。予想通りメモリ周りは惨澹たる状況だ。特に2次キャッシュがかなり致命的。このあたりから手をつけていかねばなるまい。グラフィック系も予想以上にひどい。

 ビデオに関しては、定番のビデオボードの取り付けで問題ないだろうが、メモリ周りに関しては2次キャッシュがどうにもならにので、やはりマザーボードを交換する他ない。それではFMVをパワーアップすることにならないのではという意見もあろう。しかしマザーボードはパソコン部品の中ではかなり安い方の部類である。ただFMV SEの場合ケースモデムなど付随して交換を余儀なくされるものもあるが、それを含めても決してパワーアップの範疇に入らない大規模な交換という訳ではない。ケースの交換などは大変今後意義のあるところであるし、選択として大変現実的である。

 また今回のパワーアップ大作戦は、あくまで快適なパソコン環境の構築が目的であり、ただ安価にまた無理なく達成するためFMVのアップグレードという形をとるのであり、徐々に変化していくのを楽しんだり、その報告をすることは2次的な目的であります。なるべくFMVユーザやその他メーカー製パソコンのアップグレードを計画されている方の参考になるようにしたいと思いますが、明らかに無駄であると判断した場合は、一気に買い換えてしまうような場合もあるでしょう。その時はどうぞご理解下さい。

 しかし機に応じて行ったそのような英断は、現実の問題として起きていることの反映であり、そのような私の選択は必ず実際にパソコンのパワーアップを考えておられる方々の参考になることだと信じます。

 ゲタオーバードライブプロセッサーなどは1年前の検討の時から考えていない。マザーボードの交換がほぼ必須であるという検証結果から、あきらかに後で無駄となることが分かっているからです。このようなことも今回の試みは単なる遊びでないことを示しています。

 以下決定した基本手順を示そう。



アップグレード基本手順

 第1段階としてのビデオボードのアップグレードはボトルネックとしてプライオリティの高いメモリ周りの改善になるマザーボード交換より後にしたいところだが、現在オンボードビデオを使っている以上、マザーボードの交換は当然ビデオの交換を伴うので、先に行わざるをえない。後々無駄になる訳ではないし特に問題ないだろう。AGPに拘るつもりはないが、当然VRAMは4MB以上だ。グラフィック系の性能は激変すること請け合い。約2万円を予定している。

 第2段階は一つの山だ。選択マザーボードは基本はSocket7で、せっかくなので最新のチップセットを用いた外部100MHzATXを選択したいと思う。しかしこの段階ではメモリやCPUがまだ従前のものである関係から外部66MHzで駆動することになるだろう。それでも2次キャッシュのアップグレードは最も期待するところで、全体的に劇的な変化のある段階であると予想している。前段階で取り付けたビデオボードもその効果を更に発揮してくれるはずである。欲を言えば2次キャッシュに1MBくらい積みたいところ。もし可能なら外部100MHzも挑戦したい。CPUが1.5倍の150MHzで動いてくれるかが問題だろう。RAMのアクセスタイミングもあまりチューニングできないので、このあたりがネックになる可能性も高い。付随して購入するATXミドルタワーケース(250W)56kモデムなどを含め約4万円を予定。

 ケースを交換しないで済む、つまりFMVの筐体に合ったライザーカードのLPXマザーボードもよく雑誌などで紹介されている。しかしこれらのマザーボードはまず数が少ないせいかやけに価格が高い。大抵のケースが買えてしまう差だ。しかも種類が大変少ないので選択の余地が非常に狭まる。前述した、また後述するマザーボードの条件を満たせる可能性は極めて低い。モデムの交換が必要になるのはこの場合も同じだ。デスクトップ型からタワー型へのケース変更がパソコンデスクまで交換しなければならない場合が有り得る危険を回避できるというメリットがなお残っているものの、それでも拡張性なども含め、このようなマザーボードを選択するメリットは極めて低いと判断し、完全に除外した。

 第3段階はメモリ。当然PC100規格対応SDRAMである。しかもベースのオーバークロックに耐えうるいいものを選らんでおきたい。容量はとりあえず64MBでいいだろう。やはりこの段階では66MHzで駆動することになる。ただここはマザーボードによってはその交換と同時になってしまうかもしれない。選択したマザーボードによってはSIMMスロットがない可能性があるので、現在のFPM DRAMを使えないからである。しかしいずれにしても変化は比較的穏やかなものと予想している。約1万5千円を予定。

 第4段階はいよいよCPUである。このころにはAMD K6-2が登場していることを期待したいところである。ただ価格のリミットは3万円。当然その範囲で周波数を決める。でも300MHzは下回らないで済むと思っている。一応可能ならCPUによる変化をテストするために66MHzで動かしてみるが、この段階でやっと確実に外部100MHzになる訳でもっとも大きな変化があるのは必至だ。第2段階のマザーボードの交換、前段階のメモリ交換の本当のメリットが出てくる段階でもある。今からわくわくする。

 最終段階はやはりオーバークロック。これをやらねば高安君のページではないと言われそうなので、是非トライしたい。このためにもマザーボードは外部112MHzなどの設定があること。2次キャッシュは5ns以下。メモリはアクセスタイミング6ns以下はもちろん、できればCASレイテンシ2のものを選びたい。CPUもリミッターのないロットを探すなど、以前の段階でしっかり布石をうっておくことが必要となる。

 尚、Slot1の選択の可能性も皆無ではない。Pentium-IIは低周波数品はかなり安くなっており、オーバークロック耐性が基本的に高いので、決してコストパフォーマンスが低いとは言い切れないからである。その場合は第2段階から第4段階まで一気に行うことになってしまうが、その時は前にもお断りしたようにあしからず。

 最終的には次のようなスペックを目指す。(現在と変わらないものは省略)

 M/B Socket7 112MHzから133MHzの設定あり
 Chip Set MVP3 or Aladdin-V or SiS5591
 CPU K6-2 300MHz (336MHz(外部112MHz)で駆動)
 L2 Cache Pipelined Burst SRAM 5ns 1MB
 RAM PC/100規格対応SDRAM CL2 6ns 64MB
 Video VRAM 4MB PCI

 これならPentium-II 337MHzに肉薄することなど全く夢ではない。しめて10万円をちょっと超えてしまうかもしれないが、それでも驚くべきコストパフォーマンスだ。

 最終段階が終わった時点では以下が現在のFMVからの流用パーツとなる予定。HDD1以外はオリジナルからのものである。

 HDD1 FireBall ST3200A Ultra-ATA 3.2GB (Quantum)
 HDD2 E-IDE 1GB
 CD-ROM ATAPI 4倍速 (Matsushita)
 Sound Sound Blaster 16 (Creative Labs)
 Speaker 2W x 2
 Keyboard 日本語109 PS/2
 Mouse PS/2
 Display 17inch 最大1280x1024
 その他 マイク 各種コードなど

 FDDがないが、これはFMVのケースから外すと前面カバーがなくなってしまうので、FDDくらい安い(3,000円程度)ので買う予定だからである。3-modeに拘るつもりはない。

 余裕があればこの後CD-ROM32倍速あたりにしたいし、RAMを128MBにしてみるのもいい。全く現在のハイエンドマシンと変わりはないものができそうだ。

 ではまず第1段階 ビデオボードの取り付けへ。


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